『プロデューサー発想』は、
ファンにとっての
「楽しさという価値(価値観enjoy.)」を
究極の目的と考えて
「その世界観を実現するための仕掛け」を
発想する行動のアプローチです。
この「プロデューサー発想のメソッド」が、どうして必要なのか。
まず一つ目は、ビジネスを「モノ」や「カネ」ではなく「ひと」や「コト」に軸足を置くプロデューサーの目線を理解することです。
2つ目は、時代の変化が我々にどんな「新しいビジネス常識」を求めているのか、という時代観を理解することです。
3つ目は、ワークシートを利用した具体的な「プロデューサー発想」の手順を理解することです。
プロデューサーにとって重要な3つの視点があります。
これらの視点はいわゆるビジネス系の人間にはとても漠然としていて、「お金の匂いがしない」違和感があるかもしれません。
ここで注意して欲しいのですが、顧客、製品、差別化などの言葉で理解したつもりにならないでください。
「ビジネススクールが教えるような語彙は一切使わない」ように。
そして、儲け主義的な商売人魂も封印してください。
おそらくあなたは、音楽や映画や小説のようなエンターテイメント作品のクリエーター人種ではないでしょう。
仕事においては「ファンの気持ち」を意識することもないかもしれません。
純粋なエンターテイメントの人びとは「天然」の感覚で「ファン」発想が理解できます。
もしあなたが、そのタイプではないなら、スイッチの切替が「絶対的に」必要です。
特にビジネスエキスパート目指す人やビジネスコンサルタントは「ロジカルシンキング」を振りかざす傾向にあるので、意識してやめてください。
また、「管理系業務に関連するひと」は更に顧客からも遠い発想の持ち主であることが多いので注意してください。
これは、私が聴いた音楽業界のビジネスエキスパートで尊敬できる方が言った言葉に私自身が気づいたことです。
「音楽を金儲けのビジネスだと考えるひとたちは信用出来ない。」
「我々がやっているのはお金をつくる商売じゃなくて、文化をつくる活動なんです。」
この発想がしっくりこない人には、「プロデューサー」の本質は見えません。
つまり、「モノ」や「カネ」ではなく「ひと」や「コト」に軸足を置く発想からはじめなければならないということです。
そして、「味気ない金儲けの発想でビジネスをやってきた人たち」こそ、もっと「エンターテイメント世界の人びとの発想」でビジネスを考えるべきだと私は考えています。
「お客様に役に立つ」ということは「お客様に喜んでいただける」ということだと一歩「ファンのキモチ」に踏み込んでください。