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書評メモ トム・ピーターズの起死回生

トム・ピーターズの起死回生
The circle of innovation
著者 Tom Peters   訳 仁平和夫

 

 

 

 インターネットが普及する前に書かれたビジネスの新しい潮流を示唆する書です。


 工業化社会の古い体制や体質からの脱却と人間回帰の思想で経営の世界を導くトムピーターズの比較的最近の書です。

 

 当時のアメリカは日本に先行して、イノベーションという考え方や発想が社会に必要とされていた。その10年ぐらい遅れて日本にもその認識が高まりつつある。

 

 先人たちの学びから、これからの日本の企業経営を考える上でとても参考になると思います。

 

 

 

 

2010年

 

 アカデミズムではない経営に焦点を当て、ビジネスという舞台における個人の役割に新しい視点を追求し続けてきたトム・ピーターズ氏の著書である。

 

 10年以上前に発刊された同書は、管理、効率化、品質、リエンジニアリングなどの視点から経営が論じられていたころに、新しい視点で常識に対する疑問を投げかけた作品である。

 

 発刊から10年以上が経ち、改めて読み返してみた。

 

 日本でも起こったネット文化の普及による企業の競争原理や組織における個人の存在意義の考え方が大きな変化を遂げた今になってみると、この作品の考え方の価値が実感できる。

 

 振り返れば、2000年からの10年間の体験に大いに役立った。

 

 私がインターネット関連のベンチャー企業の事業の最前線で実現しようとしてた新しい組織形態、プロデューサーやクリエーターのモチベーション、そして新しいビジネスモデルや顧客が求める価値の提供のあり方はこの作品の理想と通じるものがある。

 

 当時は自分で気づかなかったが、この著書のフレームワークにある価値観が、現在のITベンチャー企業の行動スタンダートだと言える。

 

 いわゆる旧態依然とした大企業では非常識といわれていた経営が、いまや常識となっている。

 

 形式やルール、大組織、大企業、常識、過去の成功体験などに囚われていた時代の曲がり角に、組織のカラを破る個人の方向性を示す。

 

 まさに時代に翻弄され、デッドロック状態にある日本企業の再生につながる考え方を示唆しているのではないだろうか。

 

 あくまで、ポイントの列挙に過ぎないが、以下に提示する内容にいくつ共感していただけるのか、とても興味がある。 

 

ポイントメモ&コメント

イノベーション すべてが自己改造を求められている
  現状に満足している企業など無い
  常識が急速に通用しなくなってきた
  成功するには、知よりも心が大切
  ビジネスを生まれ変わらせるアイデアの力
  「過去の成功体験はすべて通用しない」(ルイスプラット HP CEO)
  「結局のところ、コストを減らし続けて、成長をうづけることはできない」
  新しい世界の「心」の秩序が生まれつつある
  他社には絶対に真似できないもの、それがあるかどうかで勝負は決まる
漸進主義 「改善」だけでは越えられない壁がある
  「漸進主義はイノベーションの最大の敵だ」
  既知のものを完璧に磨き上げても、富は生まれず、未知のものを不完全に把握したときに富は生まれる
  競争上の優位の追求とは、イノベーションに他ならない
  組織は、変えるより壊すほうが簡単だ(また、ゼロから作ればいい)
  多様性に対する許容度が低いと、効率は良くなるが
実行力 ほとんどのビジネスマンは、考えてばかりいる。なかなか、やってみようとはしない。
  「相乗効果は罠であり、幻想である」
  最高の人材は、つまらない仕事をやらされていると逃げていきやすい
  企業買収では、人材と新しいアイデアを買う。買い入れた人材をイノベーティブな新事業を起こすために使う
  混乱は非効率的かもしれないが、非生産的ではない
過去にとらわれない 組織的に忘れること
  「この世で一番難しいのは、新しい考えを受け入れることではなく、古い考えを捨てることだ」(経済学者ケインズ)
  イノベーションの脅威に直面した時、競争力を持つ企業は抵抗するだけでなく、脅威を理解しようとせず、ますます昔ながらの自社製品にしがみつく(ジムアタバック、「イノベーションのダイナミズムを学ぶ」)
シリコンバレーの成功の秘訣 失敗を許す(失敗こそが原動力)
  裏切りを許す(愛社精神は根付かない)
  リスクを求める
  最投資する
  変革への情熱
  実績主義
  製品への執念(すごいアイデア)
  誰とでも手を組む
  百花繚乱
  誰だって
   
  「まず構え、そして撃ち、それから狙いを定める」(元ペプシコ会長)
ベストセラー ベストセラーを最初から狙うと、だいたいが既知のものを追求する羽目になる
  ポイントは、当初の狙いが外れたところにある
  国民的な商品の多くは、開発の意図とは違った売れ方をしている。
試作品ありき すばやく試作品をつくれる力
  遊びを大切にする
  新しい発想にいつも心を開いている
  身の程知らずの体当たりを称賛
  まず、荒削り、それからワイワイガヤガヤ
  できないのは、カネがいないからじゃない、能がないから
   
失敗を恐れるな オトナになると、何が何でもミスをしてはいけないと教えられる。最初から正しいことをやれと。
  失敗は人生の「スパイス」じゃない。失敗こそ人生なのだ。
  転べ、前に、早く
  大成功をおさめたのは、みんな人と違うことをやった人間
  決まりをやぶったからといって、成功する保証はない。しかし、決まりを守っている限り、成功者にはなれない。
  「偉大なる真実は、最初はいかがわしものからはじまる」(バーナード・ショウ)
  考えてみれば、どんなイノベーションでも最初から必要なものではなかった。
  おかしいといわれたら、しめたもの
  プロとして恥ずべきこと、そつなく仕事をこなすこと
コンセンサス 自分にとって一番大切な人間が、扱いやすい人元であるとは限らない
  成功している大きな企業は、自信過剰におちいる危険が常にある
   
ビジネスパーソン ビジネスの本質は、サービス、成長、イノベーション
  商品の質や価格ではない、サービスに対する不満に原因がある
  会社の顧客ではなく、自分の顧客だという意識をもつ
  何か大事なことをやりたいと思うこと
  信頼を生み出すもの、リーダーの敬意の表明(部下に対する敬意と称賛と感謝の念)
   
個人の力 「人間の可能性のあくなき開拓者」
  「全体を豊かにしようとする個人の想像力に対する警戒心をといていくようになるだろう」
  個人プレー=偉大なチーム
  なれると思わなかったものになれる、それがイノベーションのすべて
  イノベーションの追求、オリジナリティの追求、新しいものの追求
  風向きをみて、臨機応変に行動する
  中央の統制?
   
リーダーの適性テスト 誰もが社内実業家になれる
  最前線にたつ部下を尊敬し信頼している
  清掃のミケランジェロがいる
  部下が毎日の仕事に誇りを持っている
  自分は「人間の可能性の開拓者である」
  部下が「自分の偉大さを発見する」のを助けている
   
顧客のエンパワーメント 従業員をエンパワーするのではない
  顧客をエンパワーする
   
  できる限りの情報を顧客に提供する
  中枢にいつでもアクセスできるようにする
  顧客に決定権を与える
  顧客に選択肢を与える
  仕様はニーズに合わせて、顧客に決めてもらう
  顧客に自分のものだという感覚をもってもらう
   
顧客が組織を動かす どれだけ多く、どれだけ早く、配れるか
  ただで、どんどん配れ
  できるだけ多くの人に、貸しをつくれ、借りをつくるな
   
取引コスト 垂直統合が減る
  水平統合が増える
  規模は力を失う
  組織のネットワークの規模と携帯が問題になる
  中間(仲介)は不要になる
  直販と直送が増える
  連携コストは急速に低下する
  カスタム化、グローバル化が当たり前になる
  市場が決める
トップの役割 規模は縮小し、ネットワーク型組織を束ねる
  統一性を出し、ビジョンを掲げる
   
ミドルの役割 部署を専門サービス会社に変えるプロジェクト
  付加価値をつけるプロジェクトを推進する
ボトムの役割 最前線のビジネスパーソンとして、意思決定を下す
   
  電脳社会がいくら発達しても、人と人が顔を合わせる重要性に変わりはない
  組織は、非公式の「言葉のやりとり」から学ぶ
   
官僚体質 情報や知識を独り占めする
  人に分け与えると自分の地位が脅かされる
   
ありふれ化 高品質は市場参入の前提条件
  「こんなもの見たことない」といわれたい
   
横並び意識 無難だけが取り柄
   
品質 品質とは要求にかなうもので、そこからが大切
自分の部署を専門サービス会社に変える 会社を設立する
  顧客のことを考える
  すべての顧客のところに足を運ぶ
  あらゆる仕事をプロジェクトに変える
  プロジェクトの一覧表をつくる
  週一回、プロジェクトをレビューする
  プロジェクトに点数をつける
  質を考える
  必要なことはなんでもやる
  技能を顧客に移転する
  すべてのチームに顧客を入れる
  顧客に評価してもらう
  部外者を引き入れる
  マーケティングを考える
  研究開発を考える
  実験場にする
  知識開発につぎ込む
  知識の蓄積と共有を優先する
  研修
  プロジェクト創造の研修
  問題解決の研修
  実行の研修
  顧客関係・顧客開拓の研修
  ローロデックスの研修
  チャレンジ
  「才能(タレント)」を評価する
  一流を目指す
  スゴイ!を考える
プロジェクト 世界を変える絶好のチャンス
  プロジェクトは芸術である
   
5P プロジェクト化
  プロ化
  挑発すること
  パートナーシップ
  パフォーマンス
   
組織の行方 フラットな組織(ただし、当事者意識が必要)
  中間管理職の絶滅
  透明性
  フラットな価値連鎖
  必要な経営資源は保有する(過去)
  全部自前で揃えれば、必ず競争に負ける
  社内外関係なく、最高の経営資源にただちに、アクセスできるようにする
  内と外の境界がますます曖昧になる
  ネットワーク型の組織
   
組織の秘訣 最高のパートナーの選択と維持
  「信頼できない人とビジネスをしてはいけない。人生はそれほど長くはない」
こだわり 「私は自分が気に入ったものを売っただけ。気に入らないものは売らなかった。幸い、世の中には、私と同じ物を気に入ってくれる人たちがたくさんいる」(ウイリアムソノマ創立者)
革命を起こした製品 最初は顧客に拒絶された
   
ブランド 「ほかとは違うもの」でなければいけない
  細部へのこだわり
  「ほかとは違うもの」でなければいけない
  「私は、見えないものを、見えるようにしたい」
  ケロッグがスーパーでやったのと同じことをやりたい
   
広告 デザインの素晴らしさ、一貫したテーマ、際立った違い
   
マーケティングの美学 会社やブランドのアイデンティティの確立に欠かせない感動体験をマーケティングすること
  「忘れられない感動体験」
  消費者に伝える
  それによって、会社や製品やサービスの位置づけが大きく変わってくる
  キーワードは「体験」
  消費者の心をゆさぶる戦略的ビジョンを描く
  ブランドイメージ/記憶=感動体験=演出できる
   
誰か 「人間が成し遂げた最高のものに触れ、その最高のものを自分の仕事に取り入れよう」(スティーブ・ジョブス)
  チャレンジ精神
  イマジネーション
  どんな製品でも、すごい製品にできる
  「桁外れのすごい」製品にできる
  そのためには、すごい人間が欠かせない
ベンチマーキングの盲点 最高のライバルを目標にすると見えなくなるものがある
  人とは違うことをやる人たちは
  ビジネスの全く異なるやり方を考えだし
  まったく新しい市場を創り出すという事実
企画するとき 顧客の心が浮き立つか
  気づかなかった願望やニーズまで満たされているか
  うちにしかない個性
  「おもしろがらせ、驚かせ、楽しませるのが、わが社のモットーだ」(サウスウエスト航空CEO)
  「輸送業界に入るつもりはなかった、いまなお、エンターテイメント業界にいる」(ヴァージン・グループCEO)
  品質=美徳(+エンターテイメント+遊び心)
  「家具は売りません。夢を売るのです」(家具屋CEO)
  欲しくてたまらない
  他の会社には絶対できないことをやる会社になろう
  顧客を引き寄せ、導く能力が問われる
イマジネーション 真面目、忠誠心、正直、現実的、聡明がワンセットになるとないものねだりになる
   
イノベーション 成功はすべて、世界に対するおかしな見方から始まる
  「経験はもう役に立たない。経験がないことが強みになる」(ファーストカンパニー誌編集長)
  経験は大切だが、ズブの素人が果たす役割が日増しに大きくなっている
  経験がないから、できることもある
人材獲得 知識は変わる。資質は変わらない
  探していない人は見つけられない
  評価するなら、仕事ぶりを観察する
  応募してこない人は雇えない
  (ファーストカンパニー誌)
   
採用基準 「情熱と柔軟性と元気」は教えられない
  知識は研修で学べるが、資質は基本的に変えられない
  冒険心溢れる人
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